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正宗サイド SS

フラグじゃなかったよ!!
ちゃんと1個あげることが出来たよ!!

ずっとお待たせしちゃったけれどね
ごめんよ、狸

正宗ちゃんサイドのSSです
たたむよ!!





「ちっ、あのバカが・・・」

舌打ちをし、手に持っていた手紙に再度視線をやる

(正宗さまを心配させることばかりして
 今度、絶対捌いてやる・・・でも、この事はお伝えしない訳にもいかないわね)

屋敷の一番奥の扉
ヴァルトリエのある裏組織の長の部屋
メイド服を着た女が軽くノックをし

「正宗さま、失礼致します
 誠に言いにくいのですが・・・イズの方でお知らせが」

その言葉を聞くなり
正宗と呼ばれる少女は、それまで取り囲んでいた黒服たちに

「少し、下がっていろ」

凛とした声で命令し
黒服たちがすべて下がったのを確認した後に

「狼厳に何かあったのか、ミリア?」

イズの方・・・狼厳の事を人前で知らせる時の隠語である
実際にイズレーンで動きがあった場合は、イズレーン
狼牙志士隊の関係で何かあった場合はイズの方

イズレーンの将である狼厳が、ヴァルトリエの裏組織に人間である
正宗との関係を知られないように
正宗なりの配慮であった
もちろん、狼厳本人はそんな事を気にはしていないのだが

「あのバカ、・・・その重傷で・・意識が戻らないそうです
 ・・・ウォルフさまからの手紙なので、確かな情報です」

手に持っていた手紙をミリアは正宗に手渡し
正宗はその手紙に目を通す
手紙は確かにウォルフガルドの字であった

「そうか・・・」

泣き崩れるわけでもなく、声音が変わることなく
正宗の口調は冷静そのもの
でも、ミリアは知っていた
この場所では正宗は決して弱さを見せない事を
この場所では泣くわけにはいかない事を
正宗が産まれてからずっと一番傍で見ていたミリアだから
他の人間がその姿を見れば、裏組織の人間の非情な事と思う態度でも
その長であるがゆえに、この場所ではその感情すらも消しているという事に

「正宗さま、こちらは私が・・・ですから、あのバカの所に
 いや、あのバカはどうでもいいのですが・・・その」

「ありがとう、ミリア・・・でも
 今、この仕事を投げ出す訳にはいかないしな」

仕事をほっぽり出していけるほど、軽い場所にはいない
それをするわけにはいかないのが、今の正宗の立場

「出過ぎた真似をしました、正宗さま」

正宗に一礼し、部屋を出た後にミリアが起こした行動
正宗が絶対に逆らえない相手への連絡
この人物の言葉なら、素直に聞く事をミリアは知っている

この人物と正宗の間にどんなやり取りがあったのか
ミリアはそこはわからないが
正宗はイズレーンの視察だという名目で
その日の夕方にはイズレーンに向かっていた

(狼厳・・・ちゃんと無事だよな・・・)

移動中、気を抜くと泣いてしまいそうになるのを
気丈に保たせていたのは、やはり長としての自覚なのか

病院に入口までついてきた黒服達に

「ここで待っていろ」

そう言い残し
黒服達の姿が見えなくなると
院内だという事を忘れ、あらかじめ手紙で教えられていた
病室まで駆け始める

途中、看護師に怒られもしたが
足を止めるわけにはいかなかった
早く・・・早く・・・

部屋の前にくると声がした
聞き覚えのある大切な相手の声


あぁ、よかった・・・無事に目が覚めたのだな

気が緩んだ目からは涙がぽろぽろとこぼれた
だが、そんな姿を見せるわけにはいかない
正宗の変なプライドだった
目をごしごしこすり
一呼吸置いて、病室の扉を開ける

「・・・狼厳、怪我をしたらしいな」

言いたい事は山ほどあった
それでも、口から出たのは
まわりも呆れる、一種の正宗らしい言葉であった
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Author:満夜
英雄クロニクルサクセス鯖、トライアド黒組織の中の人の満夜です
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